前回の続き。今日は「イストワール」の紹介です。
イストワールはt-k氏が発表されたダンジョン探索型のRPG。ある館に集められた7人の英雄と主人公が、世界が崩壊してゆく原因を追って世界各地を冒険してゆくという内容です。主人公たちの拠点である館はさまざまなダンジョンと繋がっており、扉を開けると船の墓場だったり砂に埋もれた街だったりします。マップ作りはとても美しく、世界観も素晴らしくて非常にワクワクする内容です。
ですがこのイストワール、難易度ははっきり言って相当高いです。ダンジョンは広くて複雑、敵も強い上、時限イベントで敵が強化されます。更にラストバトルに辿り着くためのフラグ立てには、プレイヤーが深く物語を理解してなくてはいけません。初心者が見落とすようなポイントが多く、RPGファンに挑戦したような内容になっています。凄い作品です。(一応初心者救済要素はあります)。個人的には今までプレイしたRPGでトップクラスの難しさだったと思います。正直クリアできたのは、分からないところを攻略サイトに頼ったから…。
そんなゲームですが、やはり最大の魅力は世界観と物語と言えます。本作には【イストワール】と呼ばれる、世界の創世から現在までを綴った書物が存在しています。普通のRPGならただのバックストーリーでしかありませんが、このゲームでは物語の根幹であり、すべての伏線が集約したものなのです。その文章に何気なく書かれていた部分に、最終決戦攻略のためのヒントが隠されていたり、登場人物たちの意外な正体が隠されていたりします。このイストワールを読み取ってゆく事自体がゲームの目的であり、その結果がエンディングに繋がってゆきます。まさに「物語を巡る物語」と言えます。シナリオ面から見ても非常に構成力が高く、かつユニークですね。
壮大な世界観を語ろうとすると、どうしても饒舌になってしまうのが常です。それをあえて情報を制限・断片化し、プレイヤーが積極的に読み取らせるようにしたことで、想像力に訴えかけて心に残る物語になっているのです。この作りはお見事!!心折れそうになりながらもクリアした甲斐がありました。
非常に魅力のあるゲームですが、欠点も挙げときます。一部のマップがあまり意味なく長かったり広かったりするエリアがあります(特にアトランティアや時の奇蹟など)。とにかく歩行距離が多いのに、トラップ付きの宝を取るために再度訪れる必要があるのが辛かったですね。また、通路の入口で敵シンボルがわらわら群がって邪魔するのもキツかったです。ここらへんはネフェシエルのほうが一枚上手に感じました。(あっちには逃走後の連続エンカウントの問題があるけど・・・)。それも含めて高難易度なので、プレイする方は覚悟してしてください(笑)。RPG初心者?(ヾノ・∀・`)ムリムリ
と、まぁこんな感じです。ネフェ・イスト・まももとプレイしてきて、自分のRPGのレベルも上がったような気がします。なんだか遠いところまで来てしまったような気もします…。また気になったものがあったらフリゲ・コンシューマ問わず紹介するのでヨロです。